増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教祖略伝 幼時(一)

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中山みき生家前川家


我が教祖は寛政十年四月十八日、大和国三昧田村の前川家に誕生あらせられた。前川家は領主藤堂家より無足人として名字帯刀を許されたる豪家にして、父は半七、母は絹子といい、教祖は二男三女の瑞雲棚引いて、里人をして奇異の感をお越さしめたと伝へられる。

教祖は三歳まで子守の世話を受け、四歳より母親の膝下で、種々の教養を受けさせられた。五歳の頃より縫物を学び、糠袋、編巾着、涎掛等を製作遊ばされ、八、九歳の頃より機を織り、十二、三歳頃には既に大巾木綿を断ちて、衣類を仕立てられ、縞物の機も織らせられるに至った。

又七歳から十一歳まで五ケ年の間、寺子屋に通って、読書、習字等、当時の女子としては、普通一般の教育を受けさせられた。

 

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