同年十五年十月二日、丹波市分署より出張して、甘露台の石や教祖の衣類を没収した。又九月十八日神命により、神楽勤めを行いたるを違警罪に問われ、教祖の外五名の者が十日間奈良監獄処に拘留さられた。同年三十日秀司殿婦人松枝様が、この困難の中で逝去せられた。
明治十六年四月二十六日、御縁日に参詣人あれば、取締を丹波市分署に届出でられた。その日は無事に済んだが夕方に至って五名の警官再び来たり、自作の一銭銅貨の包を出して、賽銭をとるとて責め、神饌などするから人が集まるとて餅を投げ出し、御社を焼かしめるのみか、謝意を籠めたる手続書を取りて引き上げた。
※元の神、実の神々と出会う処→ふるのさとへ!