増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教祖略伝 干渉(七)  

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教祖の履いておられた赤い下駄。教祖は拘留中、下駄を枕に極寒の夜を過ごし神命を貫徹された

明治十九年正月十五日、心勇講の一団参拝し、甘露台にてお勤めを願い出しも、教祖に迷惑かけてはとの心配、前館長は断然断られた。心勇講の人々は、止むなく豆腐屋にて神楽勤めを行った。所が櫟本分署より数名の警官出張し、御勤めを差止め、教祖、前館長外二名を拘引して帰った。

二、三の取調べを口実として日を延ばし、三日を経て教祖に十二日間の拘留を申し渡した。桝井、仲田の二氏は十日間の拘留となった。

是れ教祖の最後の御苦労にして、この時山澤ひさ子が付添いとして行かれたのであるから、八十九歳の老齢をもって、極寒にしかも寒風にさらされ、夜は下駄を枕にしてお寝み下さった事績は、本教徒の忘るべからざる事である。

 

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