増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

心尽くしと神意(二)


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こう云う訳でありますから、人間自身の考えで善い事であるからと云うて、それが直ちに神様の心に適うと思うてはなりません。人間から見て善い事であっても、神様から御覧になればそれが悪いものもあれば、人間から見て悪い事が、神様から見て善い事もあります。そこでこの関係をよいがよいに立たん、悪いが悪いに立たんと、仰せられた事があります。故に人間の方で、勝手に善悪の判断をせずに、唯神様の仰せ通りにする様にして行けばよいので、それをまた差図を以てすれば違わんとも仰せになって居ります。

尚これを分る様に、私の通った上から申しますと、私が未だ学校を出て本部へ帰った当時、本部へ行っても別段これと云う用事がないので、つまらん様な気がしたので、本部へ行かず勝手をしていたのであります。所が或時前館長が、本部へよく勤めなければいかんと仰せられたので、遊んで居るのはつまらないと思いましたのでと申しますと、そんな事だから道が分らんのやと云うて、本部へ来て遊んで居ても昼寝して居てもそれが勤めになるのや、何故なら本部には何時どんな用が出来て来るやら分からん、其の時人が居なかったら間に合わん、だから遊んで居るのも寝て居るのも、さあと云う時の間に合うから、それて勤めやと仰せられました。

こう云う点から考えますと、身体をくる/\廻して忙しがって働くことや、心で色々苦心して尽くす事のみが、神様のお心に適うとばかりは限らぬのであります。遊んで居ても昼寝をして居ても、それが神様の思召であるならば、その思召通りにするのが真の勤めであって、それが出来てこそ、真実を神様の受取って頂くことが出来るのでありますから、あまり人間の上からのみ判断して、直ちに善いとか悪いとか云わずに、何でも神様の思召通りのことをさして頂いて、自分の真実を受取って貰わねばなりません。神様はその真実を受取ったら、どんな働きもして下さるのでありますから、理になる様に心を尽くして行かねばなりません。

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