近代の人は伝統を悪く見たがる傾向がある。然し伝統そのものは決して悪いものではない。寧ろそれが伝統化されているだけ、その当時に於ては価値のあったものと見なければならない。所が後世になると、その内容が失はれて形式だけば伝統化して来る。従って少し真面目にその真相を掴まんとするものには大なる失意を感せしめる。即ち裏切られた感じがする。これが変じて伝統破壊伴うだけの内容、即ち生命を与へることである。宗教に於ては、伝統が生まれた時と同じだけの霊的力を持続する為に、努力するの外はないのである。これが出来なければ宜しく伝統を破壊すべきである。
他人の心は自分の鏡である。若し自分の心が悪く曲がっていたならば、他人の心の鏡に悪く曲がって写るのである。然し、その悪く曲がった心が正しく真実な心にかへったならば、又正しい真実の心が写るのである。他人の如何に身体を評しているかを聞いて、若し悪評であったならば、その悪評する人を憎まずに、自ら反省して行かなければならぬ。かくして止まなかったならば、何時しか真実の人になることが出来るのであって、その真実の心を他人の写して多くの人を助け得らるゝのである。然らずして悪評を憎んだり、反対に悪く云うが如きことあれば、それは自己が不幸なるのみならず、更に多くの人を誤らしめるものである
一つの円には中心は唯一つよりない。人間の上にも中心は唯一つよりない。その中心を心と云うのである。人間はこの中心より働いて来るものである。その心にも中心がある。それを真実と云うのである。この真実を拡大して行くのが信仰である。これが深まれば遂にはその真実の中に自分が住むに至る。これ即ち陽気ぐらしである。
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教祖140年祭、三年千日記念
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にんげんはじめもとのいんねん⇒第八号欠損しているお筆先の意味とは
★お金と信仰について 百万のものを持ってくるより一厘の心を受けとる。(中山みきの神言集より)
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☆お筆先第6号52番 伊弉諾と伊弉冊は一の神 これ天照皇の大神宮の解釈
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