増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

教会略史 伝道より教会へ

本部設置の公認と、受訓の授与とは、本を教信徒熱狂しせめたと共に、布教は燎原に火を放った如く、八方に拡がって、盲者は眼を開き、躄者は立って歩むなど、奇跡が随所に現れた。天啓の教えは今や妖雲を払って、旭日の如く人類の上に照らされた。 その伝道の…

教会略史 本部の設置(二)

神道天理教会本部神楽式図(明治29年) 教会公認を要望する心は、再び信徒の胸に燃えて来た。真意を伺うと一寸ふいたる芽は今度は折れるとの仰せである。 重なる信徒が安堵の飯田、櫟本の梶本家で相談の上、東京府で出願の決心をなし、神意を伺いたる所、同…

教会略史 本部の設置(一)

明治20年陰暦正月27日集合写真 人間の親たる神の道を、子たる者の許しを受くべきは道にあらずと、教祖はあまで独歩の道を進まれたが、神教の宣布を念とする信者は、教会設置の公認を急務とし、種々計画する所があったが、総てごうへいに帰したので、明治十八…

教会略史 教会公認の計画

蒸風呂兼宿屋業も、信仰に対する官憲の干渉を全く避ける訳に行かぬので、明治十三年九月、金剛山地福寺に配下に属して、仏式の教会を設くるに至った。 然るに明治十五年九月に至り、神楽の立勤めを行はれたのを機とし、神仏混淆の上、多数の衆庶を参拝せしめ…