増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神の働(一)

人間の身上は云う迄もなく、神様からの借物でありますが、借物ばかりであっても、其の身の内へ神様が入り込んで、御働き下さらなかったら、何にもならんのであります。 身の内に温み水気の御守護から、吸う息出す息の御守護を下されて居るから、生きて行ける…

神の見定め(二)

親が子の将来を思うて、子供が未だ小学校へ通うて居る時から、行く末では大学まで入れてやろうと、其の学資を準備して、子供の成人を待ち兼ねて居ても、親の心子知らずで、少しも勉強もせなければ、学校へ行っても落第する。 悪い友達を作って、悪い所へ遊び…

神の見定め(一)

身上は神様から人間が、貸し与へて頂いて居るものでありますが、心一つは我が理でありますから、自分の思う様に使へるのであります。即ち好い方へ使おうと、悪い方へ使おうと、人間に自由にお与え下されて居るのであります。 この自由を神様から人間が頂いて…

死と決心(二)

これを良く分かる事柄について申しましたら、神様の御話を聞いて、慾の心持って通ると云うのは、大変間違った心使いである事が分かって居ても、どうしてもそれを取る気になれない。こゝで、一寸云うて置かねばならぬことは、此の事は悪い事だと知る事と、悪…

死と決心(一)

お互人間に取って、最も厭な恐ろしいものは、何でもあると云へば、それは云う迄もなく死ぬことであります。そして又此の死ぬと云う事は、人間は必ず最後に出合はねばならぬものであります。然るに多くの人は、其の死と云う事については、別段深く考えないの…