増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

2024-01-01から1年間の記事一覧

地場への心(五)

神様の道でも時旬が一番大切であります。時旬を見ることが大切であります。お道の話の中でも時旬のことを話して下さる刻限のお話が一番大切なのであります。 神様は時旬のさとしをして下さるのであります。それを私等お互が関して頂いて、そのさとしに心を添…

地場への心(四)

兎に角山名としては、現在はその働きの旬に直面している訳なのであります。でありますから皆様にその覚悟になって働いて頂かねばならぬのであります。お道の大勢から考えて見ますと、四十年祭の声がかゝってから、四ヶ年の間には、中途で中だるみが出て来て…

地場への心(三)

又ある時、ある先生の息子が勉強をしたいと云ってお願いをしたことがあります。所がその時神様は「勉強することは許してやるが、三年分の勉強を一年でして来い。」と仰せになったと云うこともあります。その人人の精神次第で、一年間に三年分の仕事も、やれ…

地場への心(二)

教祖四十年祭が提唱されて以来、倍加運動が叫ばれ、全天理教はこの本部の声に対して、渾身の努力をして来ましたので、今や凡そ倍加に近くなっているのであります。しかるに山名はこの運動に遥かに後れてはないだろかと思ふのであります。名京分離の節があっ…

地場への心(一)

昨年の確か一月であったと思ひますが、女学校の寄宿舎で、こちらの教会長なり信徒方のお集りの所で、一度お話し申し上げたことがあります。その時の話はよく記憶していませんが、大体こんなことを、申し上げたと思ひます。 尚教会に対する久しい問題も解決し…

震災地より帰りて(六)

今の所では教会の方は大体判っていますが、信徒さんの方はまだ判っていないので、今尚調査していますから、何れ詳しいことの報告が、近い中に来るとと思います。兎に角、数多い事でありますから、どんな人があるかも知れませんが、お道の人は割合助かってい…

震災地より帰りて(五)

それから私は行かなかったけれども、小田原の方から来たものの話によると横浜よりも一層地震が強かったと云います。こちらの方では横に揺れたのであるが、その地方では四尺からの上下動で、上に飛び上がったかと思うと落ちてつぶれ、すぐ火事が起こったと云…

 震災地より帰りて(四)

全く焦土と化した東京の廃墟に、親や子供を尋ね廻っている罹災民を見たり焦げただれた死体を見ると、実際酸鼻の極と云いませうか、地獄以上の有様であります。 その翌日は、用事もあり疲労も激しかったので支庁に居り、翌々日即ち八日に横浜へ出掛けました。…

震災地より帰りて(三)

一方罹災者が食物を請う様は、目も当てられない悲惨なものでありました。殊に平常から貧困なものは、そうでもありませんが、相当な家のお嬢さんや、奥さん等は、飢えのために側まで寄って来るが、恥しがって手を出さない。手を出さなければ食物を得ることが…

震災地より帰りて(二)

それから高崎辺まで行くと、もうそこでは流言飛言が盛んに言いふらされて地方長官の証明なければ入京出来ないかと、軍隊が守っているから決して普通では入れないと云う様なことが云はれていました。そこで私は、前橋で一先づ下車して、県庁の証明書を貰って…

震災地より帰りて(一)

本月の三日に本部から、東京の震災地へ出張を命ぜられまして、漸く一昨夜帰って来たのであります。 皆さんは、東京横浜方面から、この学校へ入学するためにお帰りなった方々でありますが、今度の震災で、さぞ家のことが心にかゝって居られることと思います。…

地場を辞する人々へ(五)

「用木に神が入り込む」と神様は仰せられています。心に神が入り込んで働いて下さるのでありますから、人間思案の及ばぬことが見えて来るのは、何も不思議ではないのであります。所で、神様に入り込んで働いて貰はうとすには、此方の心を綺麗に掃除して置か…

地場を辞する人々へ(四)

所で、学校を卒業せられたら、夫々国所へ出て布教をして貰はねばならないのでありますが、今までやって来た様な布教の仕方をして居って貰っては困ります。何故ならば、神様は「三年経てば遠慮気兼は要らぬ」と仰せられています。これまでは、お道の人は、世…

地場を辞する人々へ(三)

この希望の光りある中に、皆様が世上のことを止めて、教校へ這入って来られたと云うことには、大へん大きな意義があります。皆様には、皆様個人としての意義があるのであります。同時に神様としても、又大きな思召があるだろうと思います。 一体この御地場と…

地場を辞する人々へ(二)

四十年祭までは、前にも述べた様に兎に角恐ろしい勢で進展して来ることでしょうか、そうなると四十年祭後の天理教は如何なるかと云うのに、私はそれは余程大きな節になろうと思うのであります。何故ならば四十年祭に続いて、五十年祭が来るからであります。…

地場を辞する人々へ (一)

今日は皆様が何故教校へ入学して来られたか、そうして今後如何にして通って行けばよいか、と云うことをお話する積りでありますが、この話が本当に判りさへすれば、これまでお話したことが、皆様の胸に蘇って来る時期があるだろうと思います。 話を進めて行く…