増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

一つの理一(一)

この道は天の理を取ぐ次ぐのでありますから、話を聞けば、皆さんは成程と思われるのでありすが、さて物に当り、事に触れて実行する段になると、なかなか話通りに行えなのものであります。この世には、神様がいつもお働き下れているのであります。その理が教…

寸言禄(二)

ある教会の信徒に、永らく精髄を患って起きられない人があった。そこへお助けに行った人が、詰所の建築の話をして「あなたの詰所の普請に力を入れたらどうです。何千人の人が助かるとも知れないことだが」とったのである。 病人も人が助かって下さることなら…

寸言禄(一)

教会を盛にしようと思へば、皆が喜び勇んで通って居れば、独りでに盛になって来る。小むつかしいことを云うからいけない。この頃の此の教会を見てもよく分かるが、会議も何もせないが、段々盛になって来ている。 小むつかしいことを云うから折合いがわるくな…

断片の話(五)

人間がいづむと云うのは、神様と人間との間に曇りがあるからである。この曇りを取り去らなければ、人間は神様と共に暮らすと云う境涯に入ることは出来ないのである。この曇をのぞくには、私等は自分自身のことについては一切考へずに、神様に喜んで頂くと云…