増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教会制度

地場を辞する人々へ(二)

四十年祭までは、前にも述べた様に兎に角恐ろしい勢で進展して来ることでしょうか、そうなると四十年祭後の天理教は如何なるかと云うのに、私はそれは余程大きな節になろうと思うのであります。何故ならば四十年祭に続いて、五十年祭が来るからであります。…

地場を辞する人々へ (一)

今日は皆様が何故教校へ入学して来られたか、そうして今後如何にして通って行けばよいか、と云うことをお話する積りでありますが、この話が本当に判りさへすれば、これまでお話したことが、皆様の胸に蘇って来る時期があるだろうと思います。 話を進めて行く…

神一条の道 三(一)

教会の発達と云うことも、つまり御地場に尽した理が現れて来るのであります。又地場は教祖五十年の理の伏せ込んである所でありますから、お地場に現れて来ることは、みな神様がおさせになるのであります。 神様は「屋敷から打出す言葉は天の言葉」と仰せられ…

一つの理 四(二)

このことに就いては、私が学校から帰った当時、色々と考えて見ましたが、如何しても分からない。一日父に伺ってこの質門をすると、父は言下に「しんの誤りは神の誤り」と教祖が仰せらたと答えのであります。その時私は始めて成程と得心をすることが出来たの…

一つの理 四(一)

こう云って来ますると、お道は大変難しいように思われましょうが、難の道でなくして人間の心であります。神様も成人なかばに、思案という理が出かけてはならんと仰せられていいます。この思案というのが人間心で、この心が道を通り誤ませるのであります。難…

寸言禄(二)

ある教会の信徒に、永らく精髄を患って起きられない人があった。そこへお助けに行った人が、詰所の建築の話をして「あなたの詰所の普請に力を入れたらどうです。何千人の人が助かるとも知れないことだが」とったのである。 病人も人が助かって下さることなら…

寸言禄(一)

教会を盛にしようと思へば、皆が喜び勇んで通って居れば、独りでに盛になって来る。小むつかしいことを云うからいけない。この頃の此の教会を見てもよく分かるが、会議も何もせないが、段々盛になって来ている。 小むつかしいことを云うから折合いがわるくな…

立教の意義及び組織(二)

けれども信仰の中心制度になるべき教会組織に至っては、以前の元のまゝに制度と踏襲して、大教会、教会、分教会、の如き外形的要素には多少の変遷はあったとはいへ、その根本的組織に於ては、全然如如等の変革をも見ず、そのまゝ今日まで推進して来たのであ…

立教の意義及び組織(一)

本教のその立教の目的に於て、一は世の立替を標榜し、一は地場の理を現す、即ち親里の理を表現しているのである。 この二つの目的は、神意の上に於ては、同一の性質を有しているものであって、道はこの二つの目的を如実に実現し、完成せんがために開かれたも…