増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教えの台

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天啓によれば、この世の元始まりは泥海であった。泥海中に神あって月日と自現せられる。月はくにとこたちの命であった、水気の守護神であり、日はおもたりの命で温みの守護神である。この両神が元の神、実の神で、無き世界無き人間を造り、陽気暮らしをさせて、神と共に楽しもうと談合したもうた。

その因縁によりて人間の霊現れ、次いでいざなぎの命、いざなみの命が自現せられた。いざなぎの命は男性で人間の種となり、いざなみの命は女性でその苗代となりたもうた。次に骨突張の守護神たるつきよみの命、皮つなぎの守護神たるくにさつぢの命が現れて安産を守護せられる。この十柱の神を天理王と唱え奉るのである。

月日の二神と道具衆たる六神と種苗代たる両神の理によりて、いざなみの命の胎内へ人間を宿しこまれた。その場所は今の地場で、三年三月そこに留まった後、いざなみの命は七十五日の間に九億九万九千九百九十九人を日本全国に産み下ろされた。

人間は九十九年目毎に三度更生し、五分より四寸に成長した時、いざなみ命と共に死した。而来生まれ変わり死に変り一尺八寸に成長した時、この世に水陸の区別生じ、漸次人間の成長に応じて天地山川が現れた。その年限は人間の数と同じで、九億九万年は水中の住まい、六千年は知恵の仕込み、三千九百九十九年は学問の仕込みをせられたのである。

かくの如き神の守護と教養によって、人間は成長して来たのであるが、神の大恩を知らず悪気増長するが故に、時代に応じて聖者を出し、経典を与えらえた。しかし未だに神自ら世に現れて教えを説かれた事は無かった。これは神出現の時期と道筋が無かったのと、人間が理法を会得する迄成長せなかったからである。

天保九年十月、刻限の到来と教祖の出現によって、元なる地場に神自ら現世に現れたもうた。神の意志を説き、世界一列の人間を救うて世の立替をなすために、最後の教えを立てたもうた。教祖の仲立ちによりて神と人と始めて再会をするを得たのである

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!