増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教祖略伝 苦悶(二)

 

f:id:kosetu-tenkei:20210201230250j:plain

ご入嫁当時の中山家

中山家の親戚や友人や知人の人々が、教祖の行為が非常識なのを危み、屡々夫に忠告さられるので、善兵衞殿も教祖の行為を無理に止めんと試みられることもあったが、教祖の身上重患になり、時には三十日間も絶食せられるので、又も神命に従うの止むなきに至ることが度々であった。

斯くして更に米麦等、在庫の品々を売却して、谷底に道へと進みたもうたので、村人を始め隣村の人々まで、教祖を指さして狐付き狸付き気違い等と、悪罵を浴びせくるに至った。

これを聞いた親戚の人々や、友人、知己の人々も、今は中山家将来の為に捨て置き難しとなし、善兵衞殿い苦諌せられると共に、貧乏神は退散せしめねばならぬというので、教祖を責め苛まれたことさえあった。

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!