増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

神楽勤(二)

f:id:kosetu-tenkei:20210130093204j:plain

をもたりの命神楽面スケッチ


この意味から神楽勤は二重の意義がある。一は神を勇める道であり、一は人間が霊化される道である。従って神楽勤を奉行する瞬間は、神と人の霊が抱合融一する時である。

更にその内容より見れば、神楽勤は一言一句の言葉にして、宇宙人生を貫く真理を詩歌の形式をかりて表象されているのである。さればその意義を生活の上に移して思考すれば、一句千巻の書を作る至深の背景を持っている。その手踊の形式も真理の形象化であって、その意義を悟る時至遠の妙味を感ずるのである。

神楽勤は大体に於いて真実心を治むる者の一手一つの実行化であって、個人の真実から進んで団体の真実に神の恩寵を受くる道である。その当然の結果として、個人に与えられるよりも大なる恩寵の下るは明らかである。故に神楽勤の効果は小は人事より大は国家の事件に及ぶのであって、甘露台が建設せられたん後は、この神楽勤によって天より甘露が与えられるのである。

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!