天啓によれば、神楽勤は人間を霊化する本教の最高儀式である。その神楽歌は教祖が天啓を受けて慶応三年に製作さられ、それに教祖自ら音調と舞踊の形式を定めたもうたのである。
神楽勤は本勤と手踊りの二種より成る。本勤は甘露台を中心として、唯地場に於いてのみ行われる勤めにして、手踊は各地に於いて随意に行う勤めである。従って本勤は本教に於ける祈祷の最高の儀式であって、手踊は世界を霊化する勤なので陽気勤という。
祈祷として最高の儀式たる本勤は、その目的に準じて種々なる区別がある。手踊は人心を霊化し世界を陽気化するのが唯一の目的となっているので、その式は全て同一である。
神を信じる者、因縁の解脱を欲する者、真実の霊化を受けんとする者は、この神によって定められたる手踊を奏せなければならぬ。何故なら神の心に同化せられ、悪因縁より転じて白因縁に移るは、この手踊より湧く感激に導かれねばならぬからである。真なる感激は人を神一条の世界に導く渡し船である。
※元の神、実の神々と出会う処→ふるのさとへ!