増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

地場(二)

 f:id:kosetu-tenkei:20210117204543j:plain

無い世界無い人間を其の地場に於いて神々が創造さられたごとく、紋形なき所より同じ地場に於いて神々の守護をもって世の立替の世界最後の教えを始め、真人を創造なさるのである。従って神々の霊を宿せる人々が地場に寄り集られるから、日本の地場の神館はまさに世の基である。

地場は斯く神々の鎮まり給う霊場であるから、子の心が親の心に映るがごとく、世界一列の人間の胸の裡は地場に映る。故に地場は四方正面の鏡屋敷という。その屋敷に天理王命の神名を授け置かれたのである。

予言によれば、本教の発展に従い、将来拡張され八町四方が屋敷内となり、世界の心澄み切った上は甘露台を据え、奈良より初瀬まで七里の間は、帰来する信者の宿泊所をもって埋められるに至るとのことである。

教祖の霊言によれば、世界一列の人間は神の子なるが故に、必ず此の地場に連れ帰って親里の土を踏ますとの事である。今生に於いてか来世に於いてか、人間は地場の上にその足跡を残さねばならぬ。

地場の霊地なるは、各人が地場を目標として真実の心より祈願したら自ら其の心に明らかにとなり、地場の零土を踏んで其の心に湧く理を会得したら、地場の親里なるを自から感ずることができる。

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!