増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

子供の出世

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人間は皆神樣に造られたのでありますから、神様の眼からは一列皆神の子であるのはいう迄もありません。けれども子供の出世と仰せられたのは、その意味の神の子というのではなく、この世建て替への為天下られた時から、生まれて来た神の子の事であります。

それはどういう訳かと云えば、神様が神懸りあって、元始めてこの世を造った時と同じ方法に依って、世の立て替えを始められるのでありますから、やはりこのお地場に於いて、内造りの出来た真の人間を、お生みになるのであります。九度の別席を運んで、御授けを頂くのは、即ち人間が母親の体内で十ヶ月通る理を通るのでありまして、授訓の時三名の人が立合はわれるのは産屋三神の理を示しておられるのであります。そして授訓を頂いた人が、真の人間として、この世へ出られるのであります。

子供の出世待ち兼ねるとは、この子供の成人をいうのでありまして、即ち授訓を頂いた人が真実の心を太らして行き、真の心を以て、自由に神樣と交りの出来るようになるのを仰せられたのであります。

そしてその成人の結果は、どうなるかと申しましたら、子供を表へ出したら、唐を日本の地にするなりと仰せられて、世界を日本化すると仰せられるのであります。

年限から申しましたら、最早七十五年の年限が過ぎておるのでありますから、外国へもっと道が付いてなければならぬのでありますが、神様の仰せられたより、道が後れておるのであります。外国へ道が付いたらどうして唐が日本の地になるか、その道筋は今日と所では分かりませんが、台湾や朝鮮が日本の地になった所から考えましたら、何れその日が来る事は確かな事だと思わねばならぬのであります。

そこで道が外国へ付くのには、元始め人間の食物を求めて外国へ行った様に、お道の人も追々外国へ行かねばならんのでありますが、それには少し成人しなければならぬのであります。神様が病気を与へたり、事情をお与え下さるのは要するに神樣が早く人間を仕込みあげて外国即ち表へ出したいからであります。世界へ道が付いて来たら、地場は奈良初瀬七里の間が宿屋となって、大阪が世界から地場に帰る玄関になるとも、仰せになって置かれました。

故にお道の人は、お地場に於いて生みおろして頂いた事を、深く心に銘して、その真実の心を日々太らして行く様に勤めねばならぬのであります。その間には御道としても、個人としても通り悪い様な道が出て来るかも知れませんが、それは神樣が御心を尽くして下さるのだと思って、堪へ進んで行かねばなりません。

 

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