増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

因縁(二)

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前生の因縁を悟り、今生通る道すがらを明らかにすれば、来生の因縁が予知される。何故なら、明日の日は今日の心が現れて来るもんのであるから、この理より考えて、来生は今生の心使いの理が現れて成って来る因縁となるは明らかである。

過去より現在に、現在より未来に流れ行くこの因縁の理を自覚した時、この世が理詰めの世界であり、理は神の働きであるから、神の世界神の支配たる事が自得できる。同時に悪因から解脱して真に生きたいという要求が雲の如く湧いて出てくる。そこに苦悶が生じ孤独が迫り来る。

人間の霊を曇らす埃は払うて、鏡の面に映る万象の姿は取り去ることは出来ぬ。因縁の心であるこげ付きの理、錆付きの理はこれである。しかし血を離れて大空を映す時、心が神に向かえる時、何の影も無い。人間の心が真正面に神に対する時のみ、悪因縁は白因縁に転せられる。

神を念じ神のままに従い、心に欲念の影を持たぬ、この心が足納満足の心である。因縁を切るにはこの心より外にない。何故なら、足納は前生因縁の懴悔の道であり、満足は天に継る理であるからである。しかし二つの理が心に治まるには、そこに年限の理がなければならぬ。その年限の理於いて悪因が白因縁に移り行くので、その間を因縁報じの道という

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!