増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

真実(一)

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天啓によれば、真実とは埃を払い悪因縁を脱して自覚したる霊をいうのである。霊は自我でもあり真実であって、その真実がそのまま働いたのを誠という。故に誠は霊の理にして、霊は神の分霊なれば、霊の理は天の理である。されば真実の心の理は神の理なる故に、理を通して真実は神と相交わるのである。日々に受取る中に唯一つ、誠一つが天の理、天の理なれば直ぐと受取り直ぐと返すと説かれる所である。

要するに真実と神との関係は密接不離である。

その真実の心の前に展開する世界は神一条の世界である。神の世界に於いては人は神と交わることを得、神を親として、人間は一列兄弟たることを自覚し、更に人も神の霊に於いて生き、我も神の霊に於いて生きるが故に、全ての霊は神に於いて一如たる事が悟領されるのである。

人間全ての霊は神に於いて一如であるから、人の霊の苦しめる我が霊の苦しみである。人の霊の喜べるは我が霊の喜びとなる。これ助ける理が助かる、立てる理が立つという微妙の天理であって、真実の自覚が理の世界に於いて自ら会得する理法である。

 

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