増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

高山の説教(二)

 

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御教祖帰幽後、刻限の話もその通りで、差図は伺い人に直ぐ渡されるが、刻限は三年や屋敷に止めて置いて、それから部下へ流す事になっています。これはその三年間に、屋敷に於いて先ずそれを行って見て、それから其の理を流すようにせられたのであります。

そこで同じ話であっても、その裏に事実があるのと、無いのとは非常な違いであります。従って真のある話には真があって、言葉通りの理が現れて来ますが、真のない話はその場だけであって、理が働かぬから、真が現れて来ないのであります。例えばこの道では人が助かるといへば、その通り助かるが、世界の説教では助かるといういても、助からぬようなものであります。それが真の嘘のとの別れる所であります。

 尚此の事は、話を聞きながら、我が心にどんな心が湧いて来るかを考えていたらば、真の話と嘘の話が好く分かるのであります。

真の話なら真実の理が湧くし、嘘の話ならその他の心が湧いて来るのであります。故にその心をよく考へて、高山の説教話と、真実話と仰せられたこの道の話を聞き比べて、自ら判断して行かねばならぬのであります。

 

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