増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

一つの理 四(一)


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こう云って来ますると、お道は大変難しいように思われましょうが、難の道でなくして人間の心であります。神様も成人なかばに、思案という理が出かけてはならんと仰せられていいます。この思案というのが人間心で、この心が道を通り誤ませるのであります。難しように見えるが、このお道は極く通り易いのであります。何故ならば、神様のお言葉を信じて、唯その言葉をそのまゝ行って行けば、それでもう道になているからであります。

こう申しますと、成程それは分かったが、今は昔と違って、御教祖や御本席にような、直接み神様の御言葉を聞かれた方が少ないのだから、神様の御言葉に従うとしても、その言葉を聞かしてくれる人がないではないか、と思われる方があるかも知れません。これは極く尤もな疑問でありますが、これに答へには道の初めから云はなければなりません。

この道は云うまでもなく、御教祖一人から伝えられましので、丁度一本の木のようなものであります。元始りは一つの芽しかなったが、次第に成長して枝葉が出来たのであります。同じ一つの根から出た枝である以上、同じ理が、働いていなければならぬ筈であります。同時に教会の上にこれを考へて見ても教会は枝先であります。これと同じ様に、所長なり教会長たる人は神の代理者であります。これは神様が所長や会長のことを、土地所では親とも呼ばしてある、と仰せられた言葉によっても明らかであります。

既に所長若しくは会長が、御地場へ運んで親の理を許されています以上、その教会長や所長の言葉を神の言葉として信じて行けば問題はないのであります。けれどもそうすれば、又問題が出てくるのであります。と云うのは、会長や所長も人間である。人間である以上間違いのないと云うことは出来ない。若し間違いがあったら、信じるものも共に誤った道を通らねばならないがこれは如何なるのかという問題であります。

令和4年4月30日元の神、実の神である大龍神・くにとこたちの命様がやまとにご出現される



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