増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

八埃(一)

f:id:kosetu-tenkei:20210125143748j:plain
天啓によれば、人間の霊には善悪の区別はないが、心一つの我の理が働くので善と悪とが現れて来る。教祖は悪や罪やといへば人が嫌うから埃と説かれた。埃とは明澄たるべき人間の霊を曇らす心であって、それを八つに説き分けられてある。
ほしいとは心を尽くさず身を働かず、物を欲しがる心である。をしいとは身の働き心の働きをせず、出すべきものを惜しがる心である。かわいとは我が身我が子我が家のみを可愛がる心である。にくいとは我が身の誤りを思わず、困ったからとて人を憎む心である。うらみとは思う事が思う通りにならぬからとて人を怨む心である。はらだちとは心の小さい所から思うままにならぬとて怒る心である。よくは有るが上にも物を蓄めようという心である。こうまんとは人を見下げ、自分が人より豪いと、何に付けても高ぶる心である。この八つの心使いが霊の曇りとなる埃である。

※元の神、実の神々と出会う処→ふるのさとへ!