増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

教祖略伝 神懸(二)

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 然るに毎度加持台となる、勾田村のそよという女が不在のため、やむなく教祖自ら加持台となりて、翌二十四日の早朝より、市兵衞は丹精を擢んで祈祷を凝らした。

祈祷の進むに従い、教祖の容姿が俄に変じ、威儀厳然として、何神様なりやとの問いに、我は天の将軍なりと答えたもうた。天の将軍とは何神様なりやとの尋ねに、元の神、実の神で世界一列助ける為に天降ったとの答えであった。

並居る人々も唯ならぬ光景に、茫然自失して驚くのみであったが、教祖は壮重なる威厳に充ちた声で、みきの身体を神の社とし、親子諸共神が貰い受けるとの宣託であった。

 

※元の神、実の神々と出会う処ふるのさとへ!