増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

天災と神意

 

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 教祖は神様という事を説明するのに、人に応じてする種々に仰せられて居るのであります。御筆先を通読致しましても始めの方では神と仰せられ、神の思惑とか神の支配とかいうて居られますが、中程から月日というて、月日立腹とか月日残念とか仰せられ、最後には親のいう事とか、親の心とかいうて居られるのであります。其の他神というのを一つの理とも、理が神とも火水風がヒ一の神とも、種々に仰せられて居るのであります。

そこで山崩や地震や大風、その他普通いう所の天災地変は、要するに神様の立腹から現はれて来るというのであります。これ丁度一個人についていへば日々の心使いが悪かったら、神様は身上を以て改めさせられるのと同じ様に一軒の家の心が間違った居たら、家が火災に合うとか不事が現はれるのと同じことで、少しも違わぬのであります。

 すれば如何いう所の間違いを、神様が御現はしになるのであるかと申しますと、それは多くの人の上に現れる心得違いでありまして、これを一口に大きくいへば時代思潮、小さくいへば団体若しくは一地方の人の思想が、神の御心に添わぬ心使いをした時に現れるのであります。故にこの天災なるものと、その天災の現れる時の人間の心を照し合せて考えたら、そこに必ず深い理が存ずるのであります。

 例えば近代的の学問、即ち科学が進歩致しまして、人間の心は非常に疑い深くなって来ました。従って病気も左様した心使いに相応した、肺病の様な悪病が流行するようになりました。また女子の権力が非常に出て来て、時に男子を圧倒する様な気風が現われて来たので今度は子宮病の様なものが流行するという様に、その当時を風靡して居る思想と、流行する病気とには内面的に深い関係があるのであります。

 これは単に病気について申したのでありますが、その他の天災地変も亦これと同じ様に、時代思想の間違いに対する神の立腹が現われるのであります。今の学問ではこうした事の無い様にと研究して居りますが、それは要るに経過を知るのみでありまして、然らしめた所の根本原因は、分からぬものであります。然し教祖は神の立腹が現われ出たものである、と仰せられたのであります。

 

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