増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

不思議な助け(ニ)

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然らば実の助けとは如何云うものであるかと申しますると、これは人間の真実を神様に受け取って頂いて、其の理の上から御助けを頂くのであります。

故にこの助けが出来てこそ、始めて自分の力で人を助けたいと云えるのであります。然るに布教に出た当時、不思議な助けがあるとのを、自分の実からだと思うから聞き違うので、これは神様が布教者に、神の力を見せて下さるのと、今一つには布教者が難儀をせぬ様に、本人の通れるだけの理を見せて下さる神様の御慈悲であります。それで神の力が分かったならば、それからは神様は実の助けをせよと手を御離しになるので、それは丁度子供に学校の先生が、手を持って教えるのと同じであります。手を離されたら自分の力で書かねばならぬ様に、自分の真実から人を助けて行かねばならぬ事になるのであります。

 そこでこの実の助けは、始から神様がせよとは仰せられぬので、ようよう此所までついて来たと云う事があって、始めて行へるのであります。故にその間は、多くの苦労の道を通らねばならぬので、その道が困難であるから、多くの布教者は中途にして挫折するに至るのでありますが、そこで一段の勇気を振り起して、更に進んで行ったならば、その心を神様が御受取り下されますから、今度は神様の其の心を受け取って、自由自在の御働きを下さるようになるのであります。

 斯様して神様が御働き下さる様になったら、また始めの様に不思議な助け、珍しい助けが現れて来るのであります。

然し以前の時は理が分からずして、御働き下されたのでありますから、その理が会得出来ませんかれども、今度は理が分かって居ますから、世界から不思議珍らしいと云うても、自分にはそれが当然の事に思われるのであります。却って助からぬのや治まらぬのが不思議のように思えて来るのであります。神様は、此の不思議な助けを教へたさに、教祖に神懸りあって、この道を御付け下さたれたのでありますから、此の理を我々は治めさせて貰はねばならぬのであります。

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