増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

油断は隙(二)

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そこでその心の隙と云うのは、何であるかと申しますると、心の動く事であります。真剣勝負の時に、少しでも相手を切ろうとか負かそうと云う心が出たなら、その瞬間に自分が切られてしまうのであります。これは即ち心が動くから、隙が生じるのであります。故に人間が此の世に処して行くにも、心を動かさん様にして行かなければならんのであります。

それは我々が何よりも、油断をしてはならぬのであります。世界に於いても、油断大敵と云うて居るのであります。故に人間は世の中と、綱引きでは、少しでも油断をしたらば、直ちに世の中の渦中へ引き込まれてしまうのあります。

尚此の事を布教の上について考へましても、常のときには少しの悪い心使いなどは、それが直ちに自分影響する様な事はありませんが、生死の堺にある病人を助ける場合だとか、自分が生死の堺に居る時などは、少しの理に違った心使いでも、それが直ちに大きい影響を与えるのであります。故に左様した場合に於いて、殊に心使いに気を付けなければならないのであります。

斯様して如何なる場合にも、自分の心に隙を与えなかったならば、将来にどんな不幸が待ちかまへて居るにしても、それが身の上に現れて来る様な事はないのでありますから、人間が此の世の通って行くには、横目振る間、即ち瞬間たりとも心に油断をして、隙を作る様な事はしてはならぬのであります。

心に隙が無かったら、如何に此の世の一寸先が暗黒であっても、心に恐れる所はないのであります。何故なら恐ろしいと云うのは、暗いのが恐ろしいのではなく、間違った心の理が恐ろしいのでありますから、隙のない様な心なら、恐れる理は無いから、暗の中も安心して通って行けるのであります。

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