増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

中山みき

千里も一夜

神様の御働きは自由自在でありますから、今というたら今直ぐ、どんな働きもなさるのであります。しかるに人間というものは、有限な肉体を持っておりますから、神様の様な自由自在に働きは出来ないのであります。それで人間は神様の御働きをも我が身にあてて…

神は無敵

神様はその姿は見えませんけれども、その働きは丁度空気の様なもので、世界の何れの地に行きましても、充ち/\ているのであります。又その空気を呼吸して、人間が生きている如く、神様の御守護に依って生きて居るのでありますから、我々の肉体に温み水気の…

人類は兄弟(二)

この親しみは未だお道の人の間に於いて行われる事でありまするが、世界の凡ての人が、こうした心持ちを以て接する事が出来る様になったら、恐らく現在の世界の組織が変化するだろとうと思います。そして又神様は左様した日の、一日も早くこの世に来らん事を…

人類は兄弟(一)

人間の親と云うのは、生みの親二人をいうのでありますが、この道からいえば、生みの親は仮親であって、実の親は神様であります。なぜなら人間の肉体は、親から生まれて来たのに相違ありませんが、人間の生命は親から授かったものではありません。生命は唯神…

明日の道(二)

そこで我々が自己を内観するのでありますが、この内観を徹底せしむるには容易ならん努力が必要なのであります。なぜなら内観を経験せない人々に取っては、どれば自分の真の心であるか、他から入り込んで自分の心の如くなて居る心であるかが、一寸分かり兼ね…

明日の道(一)

人間は一日先の事を予見する事が出来ないのみならず、一時間後の事も誰も分かるのであります。故に人間の将来と云うのは、唯神様のみが知って居られるのであって、如何なる人もその秘密を、窺い知った人はないのであります。この意味に於いて、人間は暗黒の…

夢と月日(二)

又私の経験から申しますと、教会を私が独断で移転する手続きをして本部へ来た所が、支庁長がどうしても許してくれない、それで大変困って居たら、その夜御本席の夢を見ました。その時さあ/\許してやるで/\、私が許してやるでと仰せになりました。ところ…

心尽しと神意(一)

このお道の人が難儀をして、人を助けに歩くのも、教会で日々勤めをして居るのも、要する所は自分の心を神様に受取って頂く為でありまするが、目当とする所は神様より外にないのであります。従って働く理が、神に受取って貰はれなかったら、それは何の甲斐も…

油断は隙(二)

そこでその心の隙と云うのは、何であるかと申しますると、心の動く事であります。真剣勝負の時に、少しでも相手を切ろうとか負かそうと云う心が出たなら、その瞬間に自分が切られてしまうのであります。これは即ち心が動くから、隙が生じるのであります。故…