増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

神の透見(二)


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そこで人間は外に向かって居る眼を内に転じて、その心の底にある鏡に映る自分の姿を見なければならぬのであります。左様すると人々が、表でしている事の裏は、どういう事であるかと云う事が、明らかに分かって来るのであります。すると神様が人間を御覧になって居るのは、こう云うものであるなと云う、神の心がひとり会得出来てくるものであります。

それでお道はその暗の世界に這入って行かねばならぬので、此の道を一寸聞いた人は、お道はとは大変にむつかしい道の様に思うのであります。なぜなら此の信仰に這入る道は、極く/\細い道であって、人間の一切をなげ捨てて、唯本心即ち真実だけの心にならなければ、その間が通れないからであります。そこで真実でない心を、一切心から取り去らなければならぬので、それを世界並の人は窮屈に思うたりむつかしく思うたりするのであります。

けれども一度思い切って、その細い道を通り抜けてしまうたら、今度は広々した所へ出られるのであります。そして今迄家の内から外を見て居た様なのが、今度は家を出て外から内を見る様に何かの事が分かって来るから、此の道の楽しみが分かって来るのであります。

それは世の中の人の苦労してり、難儀したりする理が明らかに見えて来るのであります。そうなればこうもいうてあげたら、あの人も助かる此の人の助かると云う事が分かって来ますから、我知らず人を助ける様になり、又我が身も助かる道が付いて来るのであります。それが御道というのであります。我々も神様が人間を御覧になる様に、不思議な理を見せて頂く様に努めて行かかければなりません。

そういう人が一人でも多く出れば、それだけ神一条の理が、この世に早く現れて行くのでありますから、道の者は先ず自らそうした、神一条の世界に這入る様な人にならなければなりません。

令和4年4月30日 元の神、実の神である大龍神・くにとこたちの命様がやまとにご出現される

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