誠一条の道
(二) 人のことを聞いてそれを気にしているより、仲良く暮した方がいくら良いか判りません。疑いや誤解と云うこと程、怖ろしいことはありません。誤解からは色々な間違いが出来るのであります。それを取去った心が極楽であります。心の底から喜びが出来るの…
宗教と云うものは、形の上からどうせよかうせよと、やかましく云う様なことでは、本当のものではありません。黙っていて、それが出来て来るの本当であります。 世の中のこともそうであって、皆目に見えぬ処から出来て来ているのであります。人間もその通りで…
ある時にある人が、暑い日の照っている時に、傘を以て高下駄をはいて外出したのであります。それを見た人々は、この好天気歩く傘を持って高下駄をはいて歩く人がると云って笑っていたのであります。所が今まで良かった天気ががらりと変って、大粒の雨が降っ…
この教祖五十年の道が分かっていても、分かっているだけでは何にもならぬのであります。この道を習って行かなければ、その道の尊さは現れて来ないのであります。 どんな立派な手本があっても、それを習はなかったら何にもならないのであります。それを習うか…
こういう理は、一寸分かりにくい様でありますが、要するに誠一条の道より無いのであります。術もいらなければ法も要らない。誠一つの理が心に治まったならば、その誠の心に、天の理が映るのであります。人間から云へば、浮かんでくるのであります。それを人…