こういう理は、一寸分かりにくい様でありますが、要するに誠一条の道より無いのであります。術もいらなければ法も要らない。誠一つの理が心に治まったならば、その誠の心に、天の理が映るのであります。人間から云へば、浮かんでくるのであります。それを人間心で考へた信仰や、知識や、学問で考へ出そうとたとても分かるものではありません。何故ならば、誠は天の理であって誠のないものには天の理が見えないからであります。例へば学問をする者は学問をするものと心が合い、道楽するものは道楽するものと心が合い、商売するものは商人と心が合う様に、誠のものは誠のものと心が合うのであります。ここに人と神との心の通う道が出来て来るのであります。
誠が神であると云うことについて乃木大将のことについても明らかであります。乃木大将は、今乃木神社として祀られありますが、これは決してその身体や遺物を祀ってあるのではありません。大将が国家のために尽されたその忠義の精神が、即ち神として祀られているのでありまして、我が教祖を神として信仰するのも、御教祖が人類のために尽された至誠の心に仕へているのであります。故に人間が誠の心になったならば、神様と心も通へば、神様の言葉も聞かれるのであります。
故に日々信仰さえて頂いているには、日一日歩一歩と、心を清めて真実になって、次第に神様に近寄らして頂き、神様の言葉を何物を通してでも構はないから、聞かしていただける様にならなければなりません。
そして段々人間の声が遠ざかり、神様の声のみが鈴の如く心に響く様になれば、神一条の世界が現れて来るのでありまして、その時始めて、この世は正しく神の支配に下にあることが分かり、また一つの理が、胸に治まるのであります。
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★【門外不出資料】
教祖140年祭、三年千日記念
★天の理
★大平良平資料集
★神の古記
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にんげんはじめもとのいんねん⇒第八号欠損しているお筆先の意味とは
★お金と信仰について 百万のものを持ってくるより一厘の心を受けとる。(中山みきの神言集より)
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