増野鼓雪と天啓

増野鼓雪の書き残した文章を通じて真実の天啓を探求していく

増野鼓雪

神の踏張(一)

人間がこの世に住んで行く間には、沢山の苦しい事がや悲しい事のあるのは事実であります。その苦しい事や悲しい事を助ける為に、神様が表へ現れて、この道をお付け下れたのであります。それ故我々が神様の信仰するに至ったのであります。従って神様はこの道…

勤と世界(二)

しからば、神様の思し召しというのは、どういうのであるかと申しますると、一寸考えたらこの道は、病助けの様に思われるのでありますが、この道は決して病助けのみの道ではありません。病気を助けというのは、一つの方便でありまして、真の神様の思し召しと…

勤と世界(一)

心を揃えるというのは、凡ての人間が同じ方針の下に、心を一致して働く事でありまして、例えば兵士が足並みを揃えて、将校の命令通りに動く様に、神様の思し召し通りに働くことをいうのであります。もし一隊の兵士の中、一人足を乱す者があったら、それに依…

人間の創造

神様が人間を御造りになったのは、この世が泥海であった時、月日両神いたばかりでは何の楽しみもないから、人間を造り陽気暮らしをさせて、それを見て神も共に楽しもうという所から、御造りになったのでのあります。それは丁度人間が我が子を見て、楽しむと…

病や化物

この御道から申しましたら、この世に病気というものは無いのであります。何故ならこの病気というのは、人間の心に間違いがあるから現れて来るので、即ち心通りの理が身に映っているのであります。されば人間は自分の心から埃を払うて、真実の心になって通っ…

心次第の道(二)

しからば神様は必要があり、且望んだならば下さるかというと、未だそれだけでは行かぬのであります。もし望んだことがその通りに与えられたるならば、病人は皆助けられるべき筈であります。何故なら病人が身体を健康に持つという事は、必要であり且望んでい…

心次第の道(一)

神様というものは、人間の如く限りあるものではありません。全知全能で如何なる事でも知らぬ事なく、出来ぬ事はありません。それ故人間が神様に御願いしたならば、神様は必ず人間の望むものを、御与え下さるのであります。それは唯単に人間が、病気を助けて…

千里も一夜

神様の御働きは自由自在でありますから、今というたら今直ぐ、どんな働きもなさるのであります。しかるに人間というものは、有限な肉体を持っておりますから、神様の様な自由自在に働きは出来ないのであります。それで人間は神様の御働きをも我が身にあてて…

神は無敵

神様はその姿は見えませんけれども、その働きは丁度空気の様なもので、世界の何れの地に行きましても、充ち/\ているのであります。又その空気を呼吸して、人間が生きている如く、神様の御守護に依って生きて居るのでありますから、我々の肉体に温み水気の…

人類は兄弟(二)

この親しみは未だお道の人の間に於いて行われる事でありまするが、世界の凡ての人が、こうした心持ちを以て接する事が出来る様になったら、恐らく現在の世界の組織が変化するだろとうと思います。そして又神様は左様した日の、一日も早くこの世に来らん事を…

人類は兄弟(一)

人間の親と云うのは、生みの親二人をいうのでありますが、この道からいえば、生みの親は仮親であって、実の親は神様であります。なぜなら人間の肉体は、親から生まれて来たのに相違ありませんが、人間の生命は親から授かったものではありません。生命は唯神…

明日の道(二)

そこで我々が自己を内観するのでありますが、この内観を徹底せしむるには容易ならん努力が必要なのであります。なぜなら内観を経験せない人々に取っては、どれば自分の真の心であるか、他から入り込んで自分の心の如くなて居る心であるかが、一寸分かり兼ね…

明日の道(一)

人間は一日先の事を予見する事が出来ないのみならず、一時間後の事も誰も分かるのであります。故に人間の将来と云うのは、唯神様のみが知って居られるのであって、如何なる人もその秘密を、窺い知った人はないのであります。この意味に於いて、人間は暗黒の…

夢と月日(二)

又私の経験から申しますと、教会を私が独断で移転する手続きをして本部へ来た所が、支庁長がどうしても許してくれない、それで大変困って居たら、その夜御本席の夢を見ました。その時さあ/\許してやるで/\、私が許してやるでと仰せになりました。ところ…

心尽しと神意(一)

このお道の人が難儀をして、人を助けに歩くのも、教会で日々勤めをして居るのも、要する所は自分の心を神様に受取って頂く為でありまするが、目当とする所は神様より外にないのであります。従って働く理が、神に受取って貰はれなかったら、それは何の甲斐も…

油断は隙(二)

そこでその心の隙と云うのは、何であるかと申しますると、心の動く事であります。真剣勝負の時に、少しでも相手を切ろうとか負かそうと云う心が出たなら、その瞬間に自分が切られてしまうのであります。これは即ち心が動くから、隙が生じるのであります。故…

不思議な子を授けてやる

増野鼓雪 増野鼓雪の鼓雪(こせつ)は雅号で、本名を道與(みちおき)といいます。 明治23.2.13日、父を正兵衛、母をいととして出生されました。 その出生に先立って、本席が、正兵衛氏に「不思議な子を授けてやると神様がおっしゃっています」といわ…